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2026.01.27
流行と構造と使い勝手と
行き止まりがなく家の中をスムーズに行動出来る動線を
「回遊動線」と呼びますが、
室内の移動をスムーズにすることで
家事の効率化が図れるため
時間短縮とストレス圧縮という
2つのメリットが享受出来ます。
しかし一方で回誘動線には
「収納スペースが減る」
「コストが高くなる」
「構造が弱くなる」
という欠点も存在しています。
- 収納スペースが減る理由
部屋の入り口が2箇所になるため
その分壁面が減ってしまうこと、
かつ、ドアとドアを結ぶ直線は通路として
確保しないといけないため
さらに使える壁面が減ってしまうからです。
- コストが高くなる理由
入り口が2箇所になればその分ドアの数が増えるから、
かつスイッチの場所も増えるため
配線工事の手間も増えるからですが、
これに加えて収納を通り抜けにしたことで
収納スペースが減ってしまう分
余分に収納を設けないといけなくなることも
コストアップの原因になります。
- 構造が弱くなる理由
ドアが増えるということは窓が増えるのと同じように
その分壁が減ってしまうからです。
そのため、回遊動線を取り入れるか否かは
この両面を知っていただいた上で
決めていただければと考えています。
…………
これまでの内容を分かりやすくまとめると
1.回遊動線を取り入れると時間とストレスの圧縮にはなるが
その分、収納力が減り、構造も弱く、コストも高くなる。
2. 回遊動線を取り入れないと
時間とストレスの圧縮は出来ないが、
その分、収納力が増えるし構造も強くなりコストも下がる。
ということになるのですが、
あなたならどちらを選択しますか?
✔️収納における勘違い

「収納は出来るだけたくさんつくりたい」
よほど片付けや物の整理が得意な人じゃない限り
家を建てる誰もがこうお考えになると思いますが、
先程申し上げた通り、
その力を半減させてしまいます。
結果、これを補填するように別で収納を設けない限り、
「収納が全然足りない・・・」
という悲劇を招いてしまいます。
設計に入る前に知っておいていただきたいことは
収納は「床の広さ」ではなく
「壁の広さ」で考えなければいけないということです。
仮に3帖のファミリークロークをつくったとしても、
通り抜けられるようにしなければ
ここには5m20cmも使える壁が存在するのに対し、
通り抜けられるようにした場合は
その半分の2m60cmしか使える壁が存在しなくなります。
つまり、
収納に関しては「床の広さ」にフォーカスしないように
気を付けてください。
✔️奥行きのことも考慮する

そして収納におけるもう1つの注意点が
「奥行きが深い収納」もまた通り抜け同様に
意味のないスペースを生み出してしまうということ。
無駄に奥行きが深いと
物を収納した手前に必ず余白が出来るのですが、
そのスペースを有効活用しようと
何か置いてしまうと確実に奥の物が取り出しにくくなり、
物の管理をしやすくするためには
手前には何も置かない方が良いよね
となるからです。
かつ、現在はそんなに奥行きの深い物が
なくなってきています。
以前は場所をとっていた掃除機も
現在はスティックタイプやルンバなど
場所をとらないものになってきているし、
布団にしても以前に比べて断熱性能が格段に向上した現在、
昔みたいにあからさまに夏と冬の布団を分ける必要もなく、
布団も圧縮して収納すれば以前のように場所をとりません。
つまり、収納に関しては、
この2点に注意しながら計画を立てると、
コストを圧縮しながらも収納力をアップさせるための
ポイントになるのです!