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2026.01.09

法改正と耐震と根本論と

あけましておめでとうございます。


中国地方では新年早々、

島根県を震源地とした地震が起きましたね…

久しぶりに福山でも震度4を観測したのではないでしょうか。

南海トラフがいつ来てもおかしくないと言われている現在、

被害想定区域じゃない地域でも、

いつどこで起こるか分からないのが地震です。

今回はそんな地震に対して、

そもそもどんな家だと耐震が強いのか、

について、お伝えできればと思います。

20254月に建築基準法が改正し、「地震や風の力に対して

必要な耐力壁の量が現行のおよそ1.6倍になる」と同時に、

「建物自体の重さ、人や家財の重さ、雪が降った時の重さ、

地震や台風が来た時どのように力が伝わるのか?

そしてその力に各部材が耐えられるか?」

などを全て調べつつ耐震の計算を行うことになりました。

(いわゆる構造計算というやつです。)

国土交通省資料一部引用

 

建物の省エネ化が進んだことで、

断熱材の重さが加わると共にサッシ自体も重くなっているし

屋根にも太陽光パネルを載せるのが当たり前になっており、

結果、建物自体の重量がずいぶんと増しています。

 

その影響もあり、現在、

建築確認申請に要する時間が大幅に増加していると同時に、

(省エネ計算&申請に時間がかかるのに加えて、

耐震計算&申請にも時間がかかるようになるからです)

より耐震に配慮した設計を心がけなければいけません。

 

……

 

では今回は法改正が1年後に迫り

なおのこと基準が厳しくなる

「耐震」についてお伝えしていきたいと思います。

耐震をよくするためには

そもそも天然で構造的に強い家にすることが

第一の条件ではないでしょうか?

 

✔️2階建ては構造的に弱くなりやすい

 

自然と地震に強くなるためには

「平屋」が建てられるなら「平屋」にすることが

最良の選択です。

 

2階建ての場合、

平屋にはない上階からの荷重がかかる上、

細かく部屋を仕切る2階の方が

1階よりも重量が増えてしまうからです。

 

現在の間取りは、

1階にリビングダイニングキッチンをつくり

その空間も出来るだけ広くつくることが

スタンダードになっています。

そのため、どうしても1階に2階を支えるだけの

壁量がつくりにくくなっているんです。

 

また、家を2階建てにする最大の要因は

「南からの採光への固執」にあると思いますが、

この考え方を基本に間取りをつくると

「南側に壁が少なくなり一方で北側に壁が多くなる」

という家になってしまいます。

 

要するに「壁量バランスが極めて悪い家になってしまう」

というわけです。

 

そこで、天然で地震に強いに家にするためには

「平屋」にすることが最良の選択だと考えています。

先程の後半で述べた「バランス」に関しては

単純に平屋にしただけでは完全な解決にはならないため、

「バランス」を整えていただくために

 

✔️「光の採り方」を工夫する

 

ことが大事であることをご認識いただければと思います。

光には、太陽の光が直接的に入ってくる「直射光」と、

空気中の塵や水蒸気に反射して間接的に入ってくる

「天空光」があるのですが、

家の中を安定的に明るくするためには

「天空光」をうまく利用することが鍵になってきます。

 

直射光は天候によって大きくされるため

人為的に調整するのが難しいのに対し、

天空光は天候にほとんど左右されないため

こちらで調整しやすいからです。

 

直射光を中心に明るさを計算すると

厳しい日差しを遮るためにカーテンをせざるを得なくなり

家の中が暗くなってしまうため、

それを補うためにまた別の場所に窓を設置し、

結果、耐力壁となる壁が減ってしまうだけに…

 

そのため、家の設計を考える時は

「光の採り方」に工夫することが

非常に大切なことだと考えています。

 

より少ない窓で安定した明るさをもたらすことが出来れば、

耐震的にもより安定します。かつ、

東西南北全てに偏りなく耐力壁を作ることが出来れば、

耐震計算(構造計算)的にもずいぶんと有利に働くのは

間違いのない事実だと思います。

 

というわけで、

耐震に関してはもちろん数字も大事なものですが、

「何よりバランスが大事であること」を

知っておいていただければと思います。


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