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2026.02.17
一生払い続ける光熱費を、賢く抑えるための考え方
住宅ローンには返済期限がありますが、
光熱費には終わりがありません。
だからこそ、
生涯にわたってかかり続ける光熱費を
いかに抑えられるかは、
家づくりにおいて非常に重要なポイントの一つです。
………
ここで、まず一つ質問させてください。
Q.ご家庭で使われるエネルギーのうち、
冷暖房が占めている割合は
どれくらいだと思われますか?
感覚的には、
「半分以上を占めているのでは?」
と感じる方も多いかもしれません。
しかし実際のデータを見ると、
暖房が全体の約26%、
冷房に至ってはわずか約2%に過ぎません。
合わせても約28%という割合です。(平均値)

環境省:家庭部門のCO2排出実態統計調査(家庭CO2統計)令和5年度 参照
一方で、
意外と多くのエネルギーを消費しているのが、
家電製品や照明などの動力部分で、
これらが全体の約35%を占めています。
さらに、
給湯に使われるエネルギーも
冷暖房と同程度の約28%を消費している、
という結果が出ています。
さらに詳しい内訳では、
最もエネルギー消費量が多いのは冷蔵庫で、
次いで照明やテレビ、
その次にエアコンが続く、
という意外な順番になっています。
✔ 住宅の「過度な高性能化」は本当に必要か?
こうしたデータを踏まえると、
改めて考える必要があるのが、
住宅を過剰に高性能化する必要があるのか、
という点です。
断熱性や気密性を高めることは大切ですが、
それだけを強化しても、
冷暖房以外のエネルギー消費には
ほとんど影響がありません。
もちろん、
国が定める断熱基準を満たした住宅を建てることは
大前提です。
しかし、その基準を大きく上回る性能を追求した場合、
実際にどれほど光熱費が削減できるのかは、
冷静に見極める必要があります。
もし、多額の費用をかけて性能を高めたにもかかわらず、
住み始めてみると、
思ったほど光熱費が下がらなかったとしたら…
あるいは、
家を必要以上に大きくしてしまった結果、
かえって冷暖房費が増えてしまったとしたら…
それでは本末転倒です。
✔ 光熱費を抑えるために取り組むべき2つのこと
住まいの光熱費を抑えるために、
ぜひ意識していただきたいポイントが2つあります。
①「できるだけ家をコンパクトにする」

当然のことですが、
家の面積が小さくなれば、
室内の体積も減り、
冷暖房に必要なエネルギーも抑えられます。
ただし重要なのは、
無理に狭くするのではなく、
無駄を省いて小さくする、という考え方です。
例えば、
室内の温度差が少ない快適な家を目指すうえで、
最も不要になりやすいスペースの一つが
「廊下」ではないでしょうか。
廊下を極力なくすことで、
家全体の温度差が生じにくくなり、
各部屋ごとに設置するエアコンの使用量を
減らすことができます。
また、廊下に限らず、
その他の余分な空間を見直すことで
家全体の面積を抑えることができれば、
建築費そのものを
大きく削減することも可能になります。
住宅価格は、面積に大きく左右されるからです。
②「創エネ」、つまり太陽光発電の活用

住宅の高性能化が
主に冷暖房エネルギーの削減に効果を発揮するのに対し、
太陽光発電は、
冷暖房だけでなく、
家全体のエネルギー消費を
幅広くカバーすることができます。
ただし、
太陽光発電であれば何でも良い、
というわけではありません。
誰にでも無条件でおすすめできるものでもなく、
返済方法やパネルメーカーの選定など、
慎重な検討と試算が欠かせません。
とはいえ、
電気料金は今後も上昇していくと考えられるため、
太陽光発電を設置するかどうかで、
生涯にわたって毎月1万円〜2万円もの
差が生じる可能性もあります。
だからこそ、
家づくりを考える際には、
光熱費という視点にも目を向けることで、
将来の老後資金に充てられる余力を
生み出していただきたいと思います。